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TYR / The Lay Of Thrym
2011/12/04(Sun)23:17

デンマーク領フェロー諸島出身4人組による、2011年リリースの7作目、Melodic Viking/Folk Metal アルバム。
ドラマティックなコーラスから炸裂するFlames Of The Free、スピードアップするサビが印象的なHall Of Freedom、メロディーをじっくり丁寧に練りこんだEvening Star、オーソドックスな立ち上がりから陰りを帯びた明るいコーラスが弾けるFields Of The Fallen、3拍子で泣き一が溢れるKonning Hans、3拍子のままドラマティックに疾走するNine Worlds Of Lore、ラストのThe Lay Of Thrymまで捨て曲が全く無いと言え、高密度高品質なアルバムだと思います。
ギターの重ね方と丁寧に展開するドラマティックで叙情満載のメロディー、普通声のみのVo、透明感と奥行きのあるコーラス、名作と評判だった前作と同じ作風で、一聴で直ぐに彼らだとわかるサウンドを擁した彼らは、もはや既に彼らは完全に他の誰とも違う所にたどり着いていると思います。EMPELORに通じるサウンドの奥行きの出し方、ENSIFERUMやFALCONERらに通じる正統派Heavy/Power Metalからの影響を感じます。Viking/Folk Metalの息吹は、やや力み気味に荒々しく歌う歌声と、そこに乗せる歌詞の中に封じ込められています。コーラスを多用しているサビでのメロディーと声の重ね方に、前作にも通じる空間の広がりを感じ、夜空に浮かぶ冬の星座のような、煌きと寒々しさと計算しつくされた展開が見事です。バンドのブレインHeji Joensenさん、前作と同一路線上の作風ながら、緩急のつけ方や、フェロー諸島当地のメロディーと母国語の導入などで、新鮮味がまったく薄れません。
前作に続く本作で、ある一定の「高み」に彼らはたどり着いた感があります。透明感をまとってドラマティシズムとリリシズムが押し寄せる作風がたまりません。曲出足にコーラスを持ち込む展開が割りと多いのに、それがあざとく感じられないのは、彼らのアイデアの賜物だと思います。素晴らしいアルバムを届けてくれて感謝です。彼らの航海はまだまだ、いろんなドラマを僕たちへ届けてくれそうです
投稿者:X(Peke)|カテゴリ:Northan Europe
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