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2016/07/26(Tue)
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EYEFEAR / The Inception Of Darkness
2013/01/13(Sun)13:23
Australia出身5人組による、2012年リリースの5th、Dark Progressive Power Metal Album。
ダークでドラマティックで繊細さとダイナミズムが交錯するRedemptionが出色、Raio-Editもコンパクトでとても良い。続く重く暗いShadowdanceではサビで抒情が発散し、Eyes Of Madnessでは一際繊細なPianoが印象的です。中盤のメドレーTrancending〜Rebornは彼らの構成力をアピールしています。Orchestral trackになっているEyes Of MadnessとRebornは素材のメロディーをぐっと盛り上げるドラマティックなアレンジが耳に残ります。
低音域を効かせたずっしりしたリフの上に、ひんやりしたKeyや繊細な生Pianoの音を這わせ、力強くハスキーなDanny Cecatiさんの歌が物語を聴き手に届けてくれます。変則的なリズムチェンジは無く、またカウンタープレーも殆ど無く、タイトな Dsとひんやり寒いKeyを含むアレンジが、現代のProgressive Metal群を象徴するサウンドを醸しています。時折見せる引き摺るような展開にDoom Metalからの影響を感じることができ、暗い陰を感じるメロディー展開はEVERGRAYに少し雰囲気が近く感じ、SpeedとPowerの乗せ方は2000年代中期のELDRIDGEや北欧のSympho Blackにやや印象が重なります。アルバム中盤での組曲は、ストーリーの起承転結に気を配りつつ、曲展開にリズムチェンジ、緩急、転調を持ち込んでいます。Con Papazoglouさんのリードギターはかなり手数が多く流麗で、北欧勢のネオクラとは異なるも、もの悲しい旋律をタイムリーに決めてくれます。
序盤で感じたわくわく感が、惜しむらく、組曲以降の本編で続かないのが残念です。また、Orchestral Versionが素晴らしい印象を与えてくれるのに、Metallicな本編ではそのメロディーの良さがなぜか削がれていると感じます。ドラマティシズムとメロディーがしっかり噛み合ったRedemptionの様な曲が増えれば、彼らの未来も明るいと思うのですが。それでも、印象的な曲が入っている本作は、買ってよかったと思いました。
ダークでドラマティックで繊細さとダイナミズムが交錯するRedemptionが出色、Raio-Editもコンパクトでとても良い。続く重く暗いShadowdanceではサビで抒情が発散し、Eyes Of Madnessでは一際繊細なPianoが印象的です。中盤のメドレーTrancending〜Rebornは彼らの構成力をアピールしています。Orchestral trackになっているEyes Of MadnessとRebornは素材のメロディーをぐっと盛り上げるドラマティックなアレンジが耳に残ります。
低音域を効かせたずっしりしたリフの上に、ひんやりしたKeyや繊細な生Pianoの音を這わせ、力強くハスキーなDanny Cecatiさんの歌が物語を聴き手に届けてくれます。変則的なリズムチェンジは無く、またカウンタープレーも殆ど無く、タイトな Dsとひんやり寒いKeyを含むアレンジが、現代のProgressive Metal群を象徴するサウンドを醸しています。時折見せる引き摺るような展開にDoom Metalからの影響を感じることができ、暗い陰を感じるメロディー展開はEVERGRAYに少し雰囲気が近く感じ、SpeedとPowerの乗せ方は2000年代中期のELDRIDGEや北欧のSympho Blackにやや印象が重なります。アルバム中盤での組曲は、ストーリーの起承転結に気を配りつつ、曲展開にリズムチェンジ、緩急、転調を持ち込んでいます。Con Papazoglouさんのリードギターはかなり手数が多く流麗で、北欧勢のネオクラとは異なるも、もの悲しい旋律をタイムリーに決めてくれます。
序盤で感じたわくわく感が、惜しむらく、組曲以降の本編で続かないのが残念です。また、Orchestral Versionが素晴らしい印象を与えてくれるのに、Metallicな本編ではそのメロディーの良さがなぜか削がれていると感じます。ドラマティシズムとメロディーがしっかり噛み合ったRedemptionの様な曲が増えれば、彼らの未来も明るいと思うのですが。それでも、印象的な曲が入っている本作は、買ってよかったと思いました。
投稿者:X(Peke)|カテゴリ:Asia, Oceania
BLOOD STAIN CHILD / Epsilon
2012/12/09(Sun)23:42
Greece人女声Voを含めていた、日本は大阪出身6人組による、2011年リリースの5th、Trans/Techno/Dark Wave風味の強いMelodic Death Metal Album。
電子音と噛みつくVoとメランコリックな旋律が一気に押し寄せるSirius V1、北欧のGroup張りに重厚に突進するLa+、Dark Wave風アレンジとMetalicでドラマティックなツインリードがきらめくStargazer、疾走感と可憐な象的なメロディーと女声、Heabinessと可憐なPianoのハーモニーが絶妙なEternal、転調がドラマティックに決まるMoon Light Wave、ボーカロイド風出足からメジャーキーで疾走するDedicated To Violator、メジャーキーで大人しい曲かと思いきやちゃんと分厚く迫ってくれるMerry-Go-Round、メロディーと重さの調和が基本形のRoyal Skyなど、全編隙のないアルバムです。
怒涛のように押し寄せる音の塊、ダークでドラマティックな展開、テクニカルで美しいGuiterの華やかなソロと分厚いリフ、ピコピコしたDark Wave風の電子音のアレンジ、中高域で噛みつくようなDeath声と、それと全く逆の雰囲気を醸す優しげでしなやかな女声Voに、アニメやゲームの世界から飛び出したような可愛らしいジャケットに女性メンバーのビジュアル・・・。Italia出身のメロディアスで音圧を誇るバンド群、例えばRAINTIMEや(プロジェクトでレーベルオーナーでもある)DISARMONIA MUNDIからの影響が特に顕著と思います。Sophiaさんの女声VoはMetal好きの女の子がそのままステージに立った様な素の魅力を放ちつつ、無機質なDark Wave/Trans風のアレンジにしっかり調和してます。このバンドの最大の魅力は、可憐さと暴虐さ落差、それを覆い尽くす陰りのあるメロディーで、KeyのAkiさんの活躍を効果的にアレンジしてそれを際立たせ、しかも転調やリズムチェンジを織り交ぜつつ、あざとくなく全てフックに落とし込んでるところと思います。
どこを切ってもメロディアスでドラマティックなサウンドが満載の本作、現在はSophiaさんは脱退しましたが、次のVoにはどんな人が座るのか、世界を相手にさらに一段レベルアップを図る彼らの動向として、とても楽しみです。AMARANTHE、SONIC SYNDICATE、RAINTIMEなど、メロディーと可憐なサウンドとの調和を目指すライバルの多い彼らの行く手、彼らはこの後、和のイメージやアニメやKawaiiを、ドラマティックなMelodic Death Metalとどう織り交ぜてアピールしていくか、目が離せませんね!
電子音と噛みつくVoとメランコリックな旋律が一気に押し寄せるSirius V1、北欧のGroup張りに重厚に突進するLa+、Dark Wave風アレンジとMetalicでドラマティックなツインリードがきらめくStargazer、疾走感と可憐な象的なメロディーと女声、Heabinessと可憐なPianoのハーモニーが絶妙なEternal、転調がドラマティックに決まるMoon Light Wave、ボーカロイド風出足からメジャーキーで疾走するDedicated To Violator、メジャーキーで大人しい曲かと思いきやちゃんと分厚く迫ってくれるMerry-Go-Round、メロディーと重さの調和が基本形のRoyal Skyなど、全編隙のないアルバムです。
怒涛のように押し寄せる音の塊、ダークでドラマティックな展開、テクニカルで美しいGuiterの華やかなソロと分厚いリフ、ピコピコしたDark Wave風の電子音のアレンジ、中高域で噛みつくようなDeath声と、それと全く逆の雰囲気を醸す優しげでしなやかな女声Voに、アニメやゲームの世界から飛び出したような可愛らしいジャケットに女性メンバーのビジュアル・・・。Italia出身のメロディアスで音圧を誇るバンド群、例えばRAINTIMEや(プロジェクトでレーベルオーナーでもある)DISARMONIA MUNDIからの影響が特に顕著と思います。Sophiaさんの女声VoはMetal好きの女の子がそのままステージに立った様な素の魅力を放ちつつ、無機質なDark Wave/Trans風のアレンジにしっかり調和してます。このバンドの最大の魅力は、可憐さと暴虐さ落差、それを覆い尽くす陰りのあるメロディーで、KeyのAkiさんの活躍を効果的にアレンジしてそれを際立たせ、しかも転調やリズムチェンジを織り交ぜつつ、あざとくなく全てフックに落とし込んでるところと思います。
どこを切ってもメロディアスでドラマティックなサウンドが満載の本作、現在はSophiaさんは脱退しましたが、次のVoにはどんな人が座るのか、世界を相手にさらに一段レベルアップを図る彼らの動向として、とても楽しみです。AMARANTHE、SONIC SYNDICATE、RAINTIMEなど、メロディーと可憐なサウンドとの調和を目指すライバルの多い彼らの行く手、彼らはこの後、和のイメージやアニメやKawaiiを、ドラマティックなMelodic Death Metalとどう織り交ぜてアピールしていくか、目が離せませんね!
投稿者:X(Peke)|カテゴリ:Asia, Oceania
HEMINA / Synthetic
2012/06/08(Fri)23:30
JUGEMテーマ:HR/HM
気に入り度★★★★☆
Australia出身5人組による、2012年リリースのおそらく1st。ドラマティックなProgressive Metal Album。最近の僕のHeavy Rotationです。
アコースティックギターのアルペジオから雄々しく立ち上がるWith What I See、ドラマティックでクールなリフが圧す躍動感一杯のEven In Heaven、荘厳さと激しさが悲しげなメロディーに乗るHaunting Me!がとても気に入りました。序盤の撫でる展開から中盤でリフの音圧でドラマティックに押す大曲And Now To Find A Friend、オープニングから彼ら自身を見せつけるTo Conceive A Plan、ドラマティシズムがMetallicに加速するラストの大曲Divineなど、全編隙がありません。
RUSHやDREAM THEATERの得意なDsが先導する変則的なリズムに、さらに熟成されたProgressive Rockの巨匠たちのセンス(UK方面よりもItaliaをはじめとした欧州のほうかな)を少々、現代のMetalとその周辺のサウンド(Death/Black Metal、Metalcore、正統派などなど)を少しずつ吸い込んで、わあぁっと一気に混ぜて吐き出した雰囲気は、Progressive Metal界隈でもちょっと変わった立ち位置かも。KeyとG、G2本、それぞれのユニゾンを時折絡め、全体的にMetallicで分厚さを感じさせます。強めの音圧、疾走感に頼らない、タイトなリズムにメロディーを引き立てるサウンド。メロディーが磨き抜かれて、音圧とドラマティシズムがそこに乗ると、抜群の説得力を帯びます。メロディーを紡ぎだすVoは、一筋縄ではいかない独特の展開を擁し、SEVENTH WONDER程ではないもののそれを強く彷彿させ、聴けば聞くほどメッセージの持つ深みと音が溶け合うような感覚があふれます。
クリアさと音圧を持ち合わせ、起伏の激しいサウンドとメロディーをまっすぐ聴き手に届けるのは、CIRCUS MAXIMUSやREDEMPTIONらも使ったスタジオでの、Tommy Newtonさんの技、バンドの持ち味をうまく引き出し、79分を超える一大叙事詩を丁寧に纏め上げています。小曲を挟みながら、7分を超える曲が曲間を開けず次々に押し寄せますが、一気に聴きとおせました。良いバンドですね、今後もとても楽しみ!
気に入り度★★★★☆
Australia出身5人組による、2012年リリースのおそらく1st。ドラマティックなProgressive Metal Album。最近の僕のHeavy Rotationです。
アコースティックギターのアルペジオから雄々しく立ち上がるWith What I See、ドラマティックでクールなリフが圧す躍動感一杯のEven In Heaven、荘厳さと激しさが悲しげなメロディーに乗るHaunting Me!がとても気に入りました。序盤の撫でる展開から中盤でリフの音圧でドラマティックに押す大曲And Now To Find A Friend、オープニングから彼ら自身を見せつけるTo Conceive A Plan、ドラマティシズムがMetallicに加速するラストの大曲Divineなど、全編隙がありません。
RUSHやDREAM THEATERの得意なDsが先導する変則的なリズムに、さらに熟成されたProgressive Rockの巨匠たちのセンス(UK方面よりもItaliaをはじめとした欧州のほうかな)を少々、現代のMetalとその周辺のサウンド(Death/Black Metal、Metalcore、正統派などなど)を少しずつ吸い込んで、わあぁっと一気に混ぜて吐き出した雰囲気は、Progressive Metal界隈でもちょっと変わった立ち位置かも。KeyとG、G2本、それぞれのユニゾンを時折絡め、全体的にMetallicで分厚さを感じさせます。強めの音圧、疾走感に頼らない、タイトなリズムにメロディーを引き立てるサウンド。メロディーが磨き抜かれて、音圧とドラマティシズムがそこに乗ると、抜群の説得力を帯びます。メロディーを紡ぎだすVoは、一筋縄ではいかない独特の展開を擁し、SEVENTH WONDER程ではないもののそれを強く彷彿させ、聴けば聞くほどメッセージの持つ深みと音が溶け合うような感覚があふれます。
クリアさと音圧を持ち合わせ、起伏の激しいサウンドとメロディーをまっすぐ聴き手に届けるのは、CIRCUS MAXIMUSやREDEMPTIONらも使ったスタジオでの、Tommy Newtonさんの技、バンドの持ち味をうまく引き出し、79分を超える一大叙事詩を丁寧に纏め上げています。小曲を挟みながら、7分を超える曲が曲間を開けず次々に押し寄せますが、一気に聴きとおせました。良いバンドですね、今後もとても楽しみ!
投稿者:X(Peke)|カテゴリ:Asia, Oceania
はまった・・・!!
2011/12/30(Fri)00:27
JUGEMテーマ:今聴いてる音楽教えてください!
渡り廊下走り隊7 "希望山脈"
いかん、完全にはまった。一日に1回は必ず聴いてるし、歌いたくなっちゃうなぁこれ。
神さんも娘も、こんな事言うんだよなあ;
「どうせAKBだよ??」
「さ、早く売ろう!」
・・・早く売らないと、あっという間に価値は下がる、んだけど、
4曲入っていて気に入ったのは「希望山脈」Vo入り、だけ、だったりするけど、
どうしようか迷い中。
本当に、1曲のためだけにCD買っちゃった。
同じだけの値段で、メタルの輸入盤が一枚、余裕で買えちゃうのにね・・・
「イイ曲」(註:Pekeにとって)の持つインパクトって、その1曲のためだけに、
お金を払ってもいい、っていうものなんだね。しみじみ。
投稿者:X(Peke)|カテゴリ:Asia, Oceania
VOYAGER / The Meaning Of I
2011/12/25(Sun)01:05
JUGEMテーマ:HR/HM
気に入り度★★★★
Australia出身5人組、2011年リリースの4th、技巧よりダイナミズムとメロディーを前面に押し出したProgressive Metal Album。
序盤で泣きのメロディーがドラマティックに炸裂するStare Into The Nightが秀逸でハイライト。三拍子で終盤に掛けて徐々に盛り上がるThe Pnsive Disarray、しっとり歌い上げるHe Will Reaminから存在意義を問い質す詞に埋め尽くされたタイトル曲The Meaning Of Iの流れ、タペストリのようなKeyと躍動感がコンパクトにぶつかってくるFire On The Times、「空虚」を連呼するダークで技巧的なオープニングMomentary Realpse Of Painなどが気に入りました。
昨今のDeath Metalで良く聞かれるグロウルと雪崩うつDsがスパイスとなり、雲間からの一条の光を思わせるメジャーキーで躍動する曲をアクセントに、全体を覆いつくすダークで泣きと哀愁をはらんだメロディーを中心に構築された楽曲の上で、「自分」と対峙するコンセプトが展開されています。DREAM THATER以降のテクニカルでタイトな楽曲群の中にこの作品も所属していると思いますが、DREAM THEATERからの直接由来ではなく、以降のVOYAGER誕生以前のテクニカルなバンド群全体や先輩達、地元だとLANFEARやVANISHING POINTらのような、技巧を垣間見せながら、メロディーを研ぎ澄ませながら詞とのドラマティシズムの相乗効果を前面に出すタイプと思います。楽曲に占めるKeyの主張の割合が高く感じられます。Guiter2本の隙間を埋めるだけでなく、曲前面に主張する、細かい音を紡ぎ合わせる磨き抜いたタペストリのような旋律が沢山聴けます。
メロディーの持つ「即効性」の部分では、詞の持つイメージとの相乗効果を狙ったものが多いため、メロディーを一聴しただけでは染み込み難さを感じると思います。曲タイトルがそのままサビの歌詞で連呼されることが、彼らの場合比較的少ないのが特徴で、曲に入り込みにくい理由のひとつかも。但し、歌詞カードとにらめっこしながらだと、音の運び一つ一つの強い意図と存在意義に気付きます。音世界と詞の世界にどっぷり浸かって聴くのがVOYAGER流と思います。いいアルバムでした。
気に入り度★★★★
Australia出身5人組、2011年リリースの4th、技巧よりダイナミズムとメロディーを前面に押し出したProgressive Metal Album。
序盤で泣きのメロディーがドラマティックに炸裂するStare Into The Nightが秀逸でハイライト。三拍子で終盤に掛けて徐々に盛り上がるThe Pnsive Disarray、しっとり歌い上げるHe Will Reaminから存在意義を問い質す詞に埋め尽くされたタイトル曲The Meaning Of Iの流れ、タペストリのようなKeyと躍動感がコンパクトにぶつかってくるFire On The Times、「空虚」を連呼するダークで技巧的なオープニングMomentary Realpse Of Painなどが気に入りました。
昨今のDeath Metalで良く聞かれるグロウルと雪崩うつDsがスパイスとなり、雲間からの一条の光を思わせるメジャーキーで躍動する曲をアクセントに、全体を覆いつくすダークで泣きと哀愁をはらんだメロディーを中心に構築された楽曲の上で、「自分」と対峙するコンセプトが展開されています。DREAM THATER以降のテクニカルでタイトな楽曲群の中にこの作品も所属していると思いますが、DREAM THEATERからの直接由来ではなく、以降のVOYAGER誕生以前のテクニカルなバンド群全体や先輩達、地元だとLANFEARやVANISHING POINTらのような、技巧を垣間見せながら、メロディーを研ぎ澄ませながら詞とのドラマティシズムの相乗効果を前面に出すタイプと思います。楽曲に占めるKeyの主張の割合が高く感じられます。Guiter2本の隙間を埋めるだけでなく、曲前面に主張する、細かい音を紡ぎ合わせる磨き抜いたタペストリのような旋律が沢山聴けます。
メロディーの持つ「即効性」の部分では、詞の持つイメージとの相乗効果を狙ったものが多いため、メロディーを一聴しただけでは染み込み難さを感じると思います。曲タイトルがそのままサビの歌詞で連呼されることが、彼らの場合比較的少ないのが特徴で、曲に入り込みにくい理由のひとつかも。但し、歌詞カードとにらめっこしながらだと、音の運び一つ一つの強い意図と存在意義に気付きます。音世界と詞の世界にどっぷり浸かって聴くのがVOYAGER流と思います。いいアルバムでした。
投稿者:X(Peke)|カテゴリ:Asia, Oceania
VULVAGUN / Cold Moon Over Babylon
2011/07/10(Sun)22:58
JUGEMテーマ:HR/HM
気に入り度★★★★ AustraliaはMelbourne出身4人組による、2011年自費出版でのデビューCD-R盤、Prog風味を感じる正統派Heavy Metalアルバム。うん、なかなかの力作。
馬力あるどっしりした走るリフとラテン語のコーラスを組み合わせたThe Black Pyramid、邪悪な雰囲気を漂わせながら疾走するEquinox、全編メロディアスなOf Pain, Trancendence and the Dark Designが特にお勧めです。オープニングで彼らの魅力を集めたタイトル曲Cold Moon Over Babylon、軽快で切れるリフとコーラスが対比を為すArise Neophyte、澄んだアルペジオからドラマティックに疾走するUnion Of The Snakeなどなど、魅力一杯です。
馬力を感じるリフに、かっちり纏まったタイトな演奏と、嘗てのSpeed Metal Bandもビックリな意表をつく疾走感、と言ってもそれに頼らない経験や経歴に裏打ちされた練られたメロディー、建設的な転調、これらが特徴。曲の中に複数のリズムを持ち込み、緩急をつけてメリハリをもたせ、押すところと聴かせる所を際立たせるのに長けていそう。IRON MAIDENやICED EARTHらのミステリアスな雰囲気のある正統派、馬力はHAMMERFALLに通じ、同郷のBLACK MAJESTYやVANISHING POINTを髣髴させます。よく伸びるWayne Dwyerさんの中高域の歌唱を中心に、サビには彼の声を重ねた、印象的な強いメロディーを持ったコーラスが耳を惹きます。また、George Larinさんのフラッシーなソロに、彼とWayneさんとの流麗で且つ美しいツインリードのユニゾンも聴き所です。
全体でメディア目一杯の72分、聴き応えはあります。BassのEvan HarrisさんがBLACK MAJESTYやEYEFEARと掛け持ちをしている関係で、果たしてこのVULVAGUNはどこまで活動範囲を広げられるのでしょう。レコーディングユニットとしてでも良いので、是非、いい曲をこれからもずっと追求してほしいです。僕にはめっけもんの一枚でした
投稿者:X(Peke)|カテゴリ:Asia, Oceania
VANISHING POINT / The Forth Season
2010/07/30(Fri)22:40
JUGEMテーマ:HR/HM
気に入り度★★★★
Australia出身5人組、
2007年リリースの4th、Plog風味ありのMelodicな正統派Heavy Metal Album。かなり気に入りました。
オープニングにドラマティシズムが疾走感と図太いボトムを伴うEmbodimentが秀逸、Middle Tempoのメロディーの完成度を高めたSurrender、終盤に躍動感を持つドラマティックなAshen Skyがそれに続きます。アップテンポで押し引きを兼ね備えたHope Among The Heartless、MelodicなインストGaia-The Path To The Unknown、躍動感と心地よいスピードのBeyond The Open Door、躍動感と明るいサビと陰りのミックスが良いWake Me、神秘的なDay Of Differenceなど、個人的には退屈な時間は殆どありません。
メロディーの練りこみ度に、従前の枠を外れる冒険は感じませんでした。前作・前々作の流れの延長上、解りやすいマイナーキーのメロディアスな楽曲を、ひんやりした荘厳なKey、手数は少ないものの雰囲気重視のメロディアスで滑らかなGuiter、冒険は無いものの堅実でしっかりHeavyなボトムという構成に安堵します。じっくり煮込んでインパクトを増した曲を要所に配して、アルバム全体にメリハリを与えているようです。個人的には、突き抜ける一歩手前まで溜めて、ここという所で一瞬に発散するサビこそ彼らならではと思います。リズム隊の音作りには相変わらずDREAM THEATERを髣髴しますが、基本はとても堅実です。あと、凝り過ぎず地味すぎず、メロディーを届けるのに集中するのに徹するバックも嬉しいところです。曲の中心に座るSilvio Massaroさんのハスキーな歌唱が、サビにコーラスで印象的に映えます。ツインリードのバッチリ絡んだバックも印象的。ただ、Keyが大々的にフィーチュアされている割に、クレジットが無い・・・?
ドラマティシズムと物悲しいメロディーとが組み合わさった時の、ひんやりした魅力を楽しめると思います。ただ、メンバーは本作を一番好きではない、みたいですね、やり残した物があるんでしょうか、ちょっと不思議です。
気に入り度★★★★
Australia出身5人組、
2007年リリースの4th、Plog風味ありのMelodicな正統派Heavy Metal Album。かなり気に入りました。
オープニングにドラマティシズムが疾走感と図太いボトムを伴うEmbodimentが秀逸、Middle Tempoのメロディーの完成度を高めたSurrender、終盤に躍動感を持つドラマティックなAshen Skyがそれに続きます。アップテンポで押し引きを兼ね備えたHope Among The Heartless、MelodicなインストGaia-The Path To The Unknown、躍動感と心地よいスピードのBeyond The Open Door、躍動感と明るいサビと陰りのミックスが良いWake Me、神秘的なDay Of Differenceなど、個人的には退屈な時間は殆どありません。
メロディーの練りこみ度に、従前の枠を外れる冒険は感じませんでした。前作・前々作の流れの延長上、解りやすいマイナーキーのメロディアスな楽曲を、ひんやりした荘厳なKey、手数は少ないものの雰囲気重視のメロディアスで滑らかなGuiter、冒険は無いものの堅実でしっかりHeavyなボトムという構成に安堵します。じっくり煮込んでインパクトを増した曲を要所に配して、アルバム全体にメリハリを与えているようです。個人的には、突き抜ける一歩手前まで溜めて、ここという所で一瞬に発散するサビこそ彼らならではと思います。リズム隊の音作りには相変わらずDREAM THEATERを髣髴しますが、基本はとても堅実です。あと、凝り過ぎず地味すぎず、メロディーを届けるのに集中するのに徹するバックも嬉しいところです。曲の中心に座るSilvio Massaroさんのハスキーな歌唱が、サビにコーラスで印象的に映えます。ツインリードのバッチリ絡んだバックも印象的。ただ、Keyが大々的にフィーチュアされている割に、クレジットが無い・・・?
ドラマティシズムと物悲しいメロディーとが組み合わさった時の、ひんやりした魅力を楽しめると思います。ただ、メンバーは本作を一番好きではない、みたいですね、やり残した物があるんでしょうか、ちょっと不思議です。
投稿者:X(Peke)|カテゴリ:Asia, Oceania