専守防衛の何が悪い?
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2016/07/26(Tue)

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RAGE OF ANGELS / Dreamworld
2013/04/29(Mon)09:48
JUGEMテーマ:HR/HM
気に入り度★★★★  
UK出身者4人を中心にした多国籍プロジェクトによる、2013年リリース、SolidでメロディアスなHard Rockアルバム。

転調が次々に展開してサビでコーラスがアピールするThrough It All、煌びやかなkeyと劇的な旋律と力強いVoが堪能できるFallingが特に気に入りました。他、オープニングのSlow気味でメジャーとマイナーが混じったメロディーが魅力のDreamworld、明るい中にも抒情を漂わせるSee You Walking By、ジワリと抒情が滲む好バラードWith The Beating Of Your Heart、HEEP風ハードロックのSpinnin' Wheelなど、聴きどころが一杯です。

元初期TENに所属したGed Rylands(Key/G)さん率いる、歴戦の勇者が集っただけの事は有る、流石の完成度と思いました。一貫してTENをハードにした感覚に通じる、抒情も含んだSolidでHeavyなMetalサウンドを擁してます。関わっている人たちの多くがメロハー畑なだけに、コーラスやKeyの装飾の部分で「元の味」(個人的にはHEARTLANDHEARTRADIOなどUKや北欧方面のバンドの味付け)を感じました。マイナースケールでkeyの熱いアレンジとフレーズが、個人的にWHITE SISTER風に響いて嬉しいです。曲の構成はA→B→サビ→ギターソロ→サビというオーソドックスなHard Rock/Heavy Metalの構成を踏襲して、Bメロ部分でふと転調を絡ませる部分も含めて、新鮮さよりは落ち着いて安心して聴ける安定感や安心感を齎します。TENから参加のメインのギタリストNeil Fraserさんは、音数は少なくともカラフルで熱いソロをびしっと決めるなど健闘しています。プロジェクト形式ですが、Ralf Scheepersさんの存在感は流石です。

6分から8分台のやや長尺な曲が多いのも、劇的指向のあるTENに通じるかも。新人にありがちな上滑りが無い代わり、新人に時折現れる突然変異的なケミストリもなく、ベテランによくある、或る部分への落ち着きと安定感を感じます。試聴しなくても人選だけで、本作へ十分手を伸ばしても大丈夫な流石のクオリティーと思います。僕は序盤のSolidなサウンドで「やられました」。抒情とキャッチーさが程よく溶け合う練られたメロディー、良いアルバムだと思います。 

投稿者:X(Peke)|カテゴリ:United Kingdom

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DAMNATION ANGELS / Bringer Of Light
2013/03/30(Sat)23:52
JUGEMテーマ:HR/HM
気に入り度★★★★☆   
UK出身5人組による、2013年リリースのフルレンス1st(Shadow SymphonyはEPの様ですね)、Symphonic Power Metal Album。これはかなり強烈に響きますね、今年のベスト盤候補です・・・。

あっという間に9分が終わるドラマティックで重厚なThe Longest Day Of My Lifeが圧巻。Symphonicなアレンジが重厚に疾走するI Hope、組曲の序曲Acerbus Inceptumに導かれる冷たく冴えたPianoをバックに切々と訴える様なSomeone Else、武士の勇ましくも悲壮な運命を想起させるPride(The Warrior's Way)(アウトロで三味線のような音と日本語の歌詞が・・・)が特に印象に残りました。サビのメロディーがKAMELOTを強く彷彿させるシアトリカルなReborn、スピードチェンジと転調が印象的なタイトル曲Bringer Of Light、Middle Tempoで重厚なアレンジのShadow Symphonyなど、聴きどころが満載です。

アルバムの出足は近作のNIGHTWISH風のストリングスやブラスを大々的に取り入れたSymphonicで分厚いアレンジに耳を奪われ、聴き進めていくとKAMELOTNOCTERNAL RITESに通じる、正統派とSymphonic Metalをミックスさせた、剛直さとしなやかさを兼ね備えた個性も伺えました。全般的にGothic Metalの範疇で語られても不思議ではない耽美的で抒情的な旋律が多く含まれますが、所々に陰りを帯びた重くて速いリズムとリフを差し挟むことで、初めて接する人には新鮮な驚きと独特のカタルシスを齎してくれます。Pianoで暗く悲しくしっとり聴かせる場面がアルバムの至る所に鏤められ、質感あるリフの躍動する場面とが並ぶことで、互いのインパクトを増す、特に重厚なリフのパートの破壊力を際立たせていると感じます。ドラマティシズムを支えているVo Per Fredrik Aslyさんの伸びやかでしなやかな歌が、時に胸に鋭く迫ったり、霧雨が地面を湿らせる様に詞を染み込ませたり、本作を語るうえで欠かせない重要なポイントになっています。

効果的に疾走パートを絡めているのと、メロディーがとても解り易くて美しいので、否が応でも体が反応します。リズムチェンジを含まない曲が1曲もないのに、「メロディーはよさそうなんだけどとっつきにくい」感覚を全く感じませんでした。良いメロディーをシンプルに、だけどチープになり過ぎない程に絶妙に変化をつけて届ける、彼らは苦も無く、収録曲全てでやり果せてしまった、と思います。今後に大きく期待の出来るバンドDAMNATION ANGELS、頑張れ!!

投稿者:X(Peke)|カテゴリ:United Kingdom

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MY SOLILOQUY / The Interpreter
2013/02/05(Tue)23:05
JUGEMテーマ:HR/HM
気に入り度★★★★   
UK出身2人組プロジェクトによる、2013年リリースのフルレンスでは1st、Progressive Metal Album。

キャッチーなメロディーで躍動するAscention Pendingはインパクト十分。転調でAメロを際立たせギターで聴かせるCorrosive De-Emphasis、鋭いリフと躍動感がほんのり陰りのあるメロディーに乗るDream In Extremis、Dsの独特のタイム感とクワイアとPianoがメリハリのコントラストを成すInner Circlesもかなり気に入りました。疾走感にブレークダウンや変調子を巧みに組み上げたFractured、ラストのメジャーキーで優しくゆったり締めくくるStarなど、アルバムのここかしこに爽快感と驚きを鏤めてあります。

中心人物でTHRESHOLDにも参加しているマルチプレーヤーPete Mortenさん率いるMY SOLILOQUYDREAM THEATERからの影響も伺えるものの、UKの伝説的Progressive RockやHard Rockからのインプットもかなりの割合を占め、そこに自分たちの様々なアイデアを盛り込んだ、一筋縄ではいかないとてもバラエティーに富んだ一枚となっています。THRESHOLDではそのバンドの元々の味を大事に、バンドの一員になりきって透明感のあるVoを披露していたMortenさんは、ここでは自身の世界をこれでもかという位、歌とメロディーラインとで自由かつ奔放に伸び伸びと表現してます。バンドのコアをなすのはMortenさんとDsのDamon Rootsさんで、巷のProg Metalバンドと大きく異なる、派手さは無いもののちょっとタメつつ行儀よく弾むようなサウンドでしっかり叩いているのが印象的です。Bassがもう一つのリード楽器のように、リフ以外の所では弾けるようなラインを辿って、リズムをキープしながらきちっと主張しているのも面白く感じます。

アイデア満載なこのアルバム、噛めば噛むほど味が沁みだす魅力がありますが、もう一味付け加える所があるとすれば、やはりGuiter専門のプレーヤーでMortenさんと価値観を一つにする人が欲しいところです。MY SOLILOQUYでの活動が順調に推移し、ライブの場数をこなし、バンドとしての一体感が出てきたとき、MY SOLILOQUYは思いもよらぬ作品を残すかも。個性豊かで、高品質で且つ高ポテンシャルな、良いアルバムに出会ったと思います。

投稿者:X(Peke)|カテゴリ:United Kingdom

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THRESHOLD / March Of Progress
2013/01/11(Fri)00:50
JUGEMテーマ:HR/HM
気に入り度★★★★
UK出身の6人組による、2012年リリースの9作目、Melodic Progressive Power/Heavy Metal Album。   

オープニングでアルバムタイトルを歌詞に織り込み爽やかに展開するAshes、ゆったりした6/8拍と間奏の軽快な8ビートが引き立てあうStaring At The Sun、飄々とした歌メロがブレイクダウンで優しく発散するLiberty, Complacency, Dependency、先輩Prog Rockの味を彷彿するThat's Why We Came、ドラマティックに転調がどんどん展開するThe Rubiconが特に耳を惹きました。I Promise Youのフレーズが耳に染み込むReturn of the Thought Police、緩急をつけたリズムに明快なメロディーが乗るCoda、無愛想なリフから華やぐサビが出るDivinityなど聴き所が多いです。

前作から5年の時を経ての「復活」と言える作品。前任Vo Andrew "Mac" McDermottさんはTHRESHOLDからPOWERWORLDへ籍を移した後に間もなく死去され、本作ではDamian WilsonさんにVoが交代しています。作曲のチームは前作同様、GのKarl GroomさんとRichard Westさんがメインです。Macさん時代にメロディーづくりが飛躍的に発展した後だけに、Macさん脱退後の作風は心配でしたが、メロディーのクオリティーは7〜8作目の頃の作品を彷彿させてくれます。スピードチェンジを場面ごとに織り交ぜて、繊細なPianoの音色にメランコリックなメロディーを塗し、そこにDamianさんの爽やかなコーラスが乗ります。声質やパワーバンドがMacさんによく似ています。明るくやわらかなメロディーに、彼の声を重ねがコーラスが乗ると、THRESHOLDならではで独特の透明感と爽やかさに包まれます。

スピードを落として時折繰り出されるThrash Metal並みのリフ、曲のパーツに見え隠れするUK大御所たち彷彿する優しくも強いメロディー、全体を覆い特にコーラスにひときわ強く表れる独特の透明感、どれも「あ、THRESHOLDだ」と思わせるに十分な個性がしっかり感じられます。ただ、僕個人としては、曲単位で強烈さを感じる曲は中盤以降少なく、個人で何か作業をしながら、練られたパーツをかいつまんで楽しめるのがベストな聴き方かもと感じました。新しい血と風を取り入れたTHRESHOLD、まさにこれから、です。

投稿者:X(Peke)|カテゴリ:United Kingdom

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LEGION / Nemesis
2012/11/10(Sat)22:58
JUGEMテーマ:HR/HM
気に入り度★★★☆
UK出身5人組による、2012年3月リリースの3rd、80年代風のMelodic Hard Rock/Heavy Metal Album。(ちなみに、2012年10月末に4thアルバム "Resurrection"をリリースしたそうです・・・ペース早過ぎない??)

彼らの持ち味を凝縮したオープニング疾走曲Seems Like Yesterday、続く柔らかなコーラスに続く噛み付くようなギターソロが魅力のLay It On The Line、アコギの繊細な音と柔らかなコーラスが溶け合うLost In Love、終盤でパワフルに耳をヒットするWalk Through Fireはかなり気に入りました。スピードに頼らずじっくりメロディーで聴かせてくれるNever EnoughMake Some Noiseなども良い、しっかりした聴き応えはありました。

LEGION
のアルバムは、僕は本作が初めてです。ダークで重々しいジャケットの雰囲気とは異なり、しっかり練られたメロディーとコーラスがまず耳を惹きます。コーラスは厚さや音圧よりもしなやかな声を重ねたやわらかさを感じ、メインの歌メロではPhil Vincentさん(TRAGIK)の少し鼻にかけたような甘い響きと中高域を中心にした、わかりやすいメロディーが魅力です。ギターはGeorge Lynchさんばりに、ネオクラと対極ながら分厚くテクニカルで流麗、Under Lock And KeyからBack For The Attackの頃のDOKKENを強く感じさせます。メンバーそれぞれが過去にそれぞれのバンドで経験してきたサウンドを持ち込んでいる感は殆ど無く、即ちUK出身から想起される湿り気やかげりは本作からは強く感じられず、USのGroupが欧州を志向した陰りに近く感じます。但し実績のあるバンドなり経験を基にしたサウンドには、安定感や安心感、80年代の黄金期を想起させる響きが宿っていると思います。

メロディアスな曲、きれいなコーラス、ギターソロ、今のMetalcoreやEmo Rockをベースにしたサウンドとは大きく異なる80年代サウンドは、今のキッズには果たして「新鮮」なのか、はたまた「古めかしい」のか、聴き手の取り方次第なのかなと思いました。メロディーなどには突き抜ける魅力とは対極の、手堅く無難なあの頃のサウンドが詰まっていますが、はみ出すような野心はフラッシーなギターに篭められているかなと思います。実績ある人たちが組んだGroup(Project?)なだけに、折角なので、オリジナルを追及してほしい気もします、少し惜しいですかね。

投稿者:X(Peke)|カテゴリ:United Kingdom

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ROMEO'S DAUGHTER / Rapture
2012/05/20(Sun)23:05
JUGEMテーマ:HR/HM
気に入り度★★★★   
UK出身の5人組による、2012年リリースの3rd、ハスキーでパワフルな女声をフロントにしたHard Rock/AOR アルバム。オリジナル編成にBのEd Pooleさんを加えた編成での1993年以来の新譜のようです。

ゆったり明るく優しく包み込むようなBittersweet、サビに大らかで力強いメロディーが舞うようなAlive、跳ねるリズムに抑え気味ながら強いメッセージが乗る小曲He's Mine、シンプルなリフに陰りがアクセントのMake My Dreams Come Trueが特に気に入りました。オープニングでワイルドでコーラスがはじけるTrippin' Out、アップテンポでさりげない転調が盛り上がるKeep Walking、ラストのアコギで優しく抱きしめるようなWill Beなどなど、全編全く隙がありません。

某所で彼らの1stが紹介されていて、CARSに例えられたのを見て(僕はHeartbeat CityアルバムとShake It Upしか聴いてませんが)、跳ねる感じも「なるほど!」と思いました。Driveを思い起こさせてくれるような、空間と残響をほんのり利かせたリフとサウンドのきらめき、80年代に遡ったような、作りこんだわざとらしいVoのエコー処理も嬉しい。ロングトーンで明るい曲調をおおらかに歌い上げるところは、個人的には鼻に掛かる甘さを抜いたMichael Vossさんと彼が率いるCASANOVAを彷彿しました。Hard Rock/AOR なサウンドで、Metallicな雰囲気は殆ど感じません。が、何しろよく練られた、オトナな陰りをほんの少し混ぜた明るいメロディー、電子音は前に出さずに、クリアトーンのギターに爽やかなDsに、時折ちょっとアップテンポのところで熱さも感じるソロを披露してくれ、総じてあたたかみとダイナミズムのあるサウンドが迎えてくれます。

丁度日曜日の、さわやかな朝に、車で窓を全開にして本作を聴き始めて、微かなメロディーとかっちりすっきり纏まったDsだけしか聴こえなくても、耳と心が和んでいきました。88年のデビュー作では、Robert 'Mutt' LangeさんにProduceして貰ったことのある彼ら、本作はセルフPuroduceで、一音一音をクリアに大切に処理されたのが伝わります。他所の紹介記事を読んでみてびっくり、大ベテランだったんですね。本作はまだ多く話題に上ってないようですが、現時点では掘り出し物ではないでしょうか。いいアルバム・いいグループに出会えて本当によかった。
 

投稿者:X(Peke)|カテゴリ:United Kingdom

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CRIMES OF PASSION / To Die For
2012/05/14(Mon)00:37
JUGEMテーマ:HR/HM
気に入り度★★★★
UK出身の5人組による、2011年リリースの2nd、正統派/Power Metal アルバム。

HELLOWEENを思わせるスピード感と押し寄せるリフがとてもカッコいいDream Again、泣きが胸に迫るメロディーに乗る好バラードLove Is To Die For、ラストでドラマティックに迫るBlown Awayなどが特にお勧めです。オープニングでイントロに続き迫力ある歌が炸裂するI Dare You To Try、PC69を髣髴するLet The Punishment Fit The Chrime、ボーナスのスピーディーでカッコいいBe Careful What You Wish Forなど、いい曲が並びます。

ゲストとしてAndi Derris氏が参加していたり、SAXONBiff Byfordさんが参加していたり、ProducerにCharlie Bauerfeindさん(HELLOWEENHAMMERFALLとの仕事が最近は有名)を迎えたりと、錚々たる面子が脇を固めている本作、バンド本体の仕事はこれまた超豪華メンバーに負けない、素晴らしい出来栄えを誇っていると思います。全編とてもよく練られたメロディーが見事で、それが緩急をしっかり押さえた展開に乗せ、彼らの広い音楽的素地をしっかり消化し血肉にしたプロセスを窺い知る事が出来ます。UK出身ですが、レコーディングをドイツで行ったり、音楽的な根っこはHELLOWEENBLIND GUARDIANPINK CREAM 69からの影響を強く感じさせるなど、ヨーロッパ大陸からの影響が色濃く反映されています。さらに昨今のMETALCOREブームから、其のアプローチ(特にインスト)を取り入れ、音作りなどにその影響を窺えます。

歌メロはかなり練られていて、Voの逞しい声がしっかりメロディーをなぞってドラマティックに歌い上げる部分は聴き応えがあります。全編、良いメロディーで埋め尽くしていて、かなり頑張っていると思います。反面、間奏として収録されているGソロが、個人的には「そんなに無理をして早弾きしなくても・・・」と思え、かなり残念です。Axel Rudy Pell氏並に、手数は有る部分がかなり無制御。手数を競わないソロで良い所もあるので、ぜひ今後改善してほしいです。
 

投稿者:X(Peke)|カテゴリ:United Kingdom

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TEN / Stormwarning
2012/02/26(Sun)14:47
JUGEMテーマ:HR/HM
気に入り度★★★★    
UK出身6人組、2011年初頭リリースのスタジオ9作目、Melodic Hard Rock Album。

叙情とドラマティシズムとサビの爆発力が特筆もののEndless Symphonyは2011年のベストTune候補。ダークなメロディーが続くCentre Of My Universe、オープニングに続き可憐なピアノとHeavyなGuiterが対比を為すKingdom Comeまでが本作のハイライト。複雑だけどメロディーのアピールの強いキー展開のLove Song、ドラマティシズムが再来するDestinyも良い。Gary節が健在だなあと感じるStormwarning、明るさと湿り気が同居するThe Hourglass And The Landsideなど、良い曲が沢山入ってます。

彼らのWebpageでは一番Heavyな時代のサウンドを追及したとか。DsにFATES WARNINGMark Zonderさん、正統派なサウンドを構築するに定評のあるDennis Wardさんを迎えて、インナースリーブもダークである意味攻撃的といえそうなデザインが目を引き、Hardな要素は結構そろっていますね。すっかりベテランの域に達した彼ら、ただ攻撃的な要素はあるものの、そこはベテラン、さほど急激な変化を伴うわけでもなく、サウンドの中心にはクールに抑え気味に湿っぽくメロディーを紡ぐGary Hugesさんのくぐもった声、コンパクトでそこそこドラマティックな曲展開、何となくDAREJohn Wettonさんなどから想起するブリティッシュなTEN節的味わいが健在です。リードギターでフラッシーでカッコいいソロをバシバシ決めまくるNeil Fraserさんのプレイは新鮮ですね、もっと前面に出ると、ドラマティシズムが盛り上がりそうだったんですが。

Aメロ〜ブリッジが良くできているけど、肝心のサビが・・・、そう思ってしまう曲がありますね。同じリズムパターンの曲を同じようにクールに歌ってしまうと、メロディーがすーっと流れ過ぎていく感じがしてしまいます。TENの個性であるGaryさんの歌唱の性格上、仕方の無いことかなあ。アルバム中盤に「中だるみ」を感じる部分もあって惜しい。良いアルバムなんですけどね・・・。

投稿者:X(Peke)|カテゴリ:United Kingdom

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AWAKE / Forever More
2012/01/09(Mon)12:03
JUGEMテーマ:HR/HM
気に入り度★★★☆  
UK出身6人編成、HUMANITY時代を含めると、2011年リリースの3rd(AWAKEでは2nd)、Melodic Progressive Metal Album。

メロディーの特徴が凝縮されているInto The Storm 〜 Out Of Controlの組曲、沈み込む様なPianoの音色が美しいClosing The Doorsから、物悲しい旋律と熱いギターが特徴のBleed From You、PianoからHeavyに展開するFor The Momentへの流れ、ラストのドラマティックなタイトルTuneのForever Moreなどが気に入りました。コンパクトにメロディーが纏まるRelease Me、途中からパワー感のあるパートがポイントのOne Wishなどもいいと思います。

前作のときに抱いた、3作目以降のDREAM THEATERのフォロワーで、メロディーで勝負するタイプとの印象からは外れていません。前作同様、メロディーの出来栄えが均一な印象のあるアルバムです。繊細で肌理の細かいCraig BurkittさんのPianoの音色が、陰りのある沈み込むような物悲しい旋律を各所で曲を彩っています。楽曲はリズム隊を含めかなりタイトに纏まっていますが、手数と音圧を前面に出すのではなく、時折Thrash/Power Metal的にちらりと疾走したり押したりする所をスパイス代わりに効かせる外は、飽くまで内省的な雰囲気のある楽曲を堅実に底から支えているようです。ジャケット同様、抜けの良さとは正反対の、どこかどんよりした、重苦しい雰囲気でアルバムは展開されていきます。Simon Shedwellさんの中域中心で炸裂しない歌唱と、AメロとBメロとでインパクトの差が少ない部分から、煮え切らない湿った印象は良くも悪くもUK的とも思えます。

Gはリードが取れる2人を揃えていますが、楽曲の中での編成の強みを、残念ながら感じられませんでした。また、前作を知ってしまっているためか、ほぼ全編大きなフックを感じることが無く、不覚にも眠気を覚えてしまいました(それほど、演奏などが安定していると言えるとは思いますが)。VOYAGER同様、集中して聴くとポイントに気付くことが出来ると思え、即効性には少し弱くスルメ的な魅力です。若手Progressive Metal Bandに着目している方にはアピールすると思います。
 

投稿者:X(Peke)|カテゴリ:United Kingdom

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VEGA / Kiss Of Life
2011/11/20(Sun)00:30
JUGEMテーマ:HR/HM
気に入り度★★★★  
UK出身、Tony & James Martinさんのソングライティングチームを従えた、ツアーも行うバンドによる、2010年リリースの1st、Melodic Hard Rock Album。
   
メランコリックなメロディーが中高域の熱唱で弾けるKiss Of Life、続くMiddle TempoのOne Of A Kind、中盤のシンプルな歌詞がサビの熱唱に乗るA.N. Other、Up Tempo気味でキーの陰陽が入れ替わるWonderlandが特に気に入りました。Staring At The Sunのサビの炸裂度合い、オープニングのInto The Worldなどなど、高品質の曲が並びます。

本作では元KICKNick Workmanさんの力いっぱいなハイトーンを取り入れた中高域中心の若々しい歌唱(時折、Rob Halfordさんを想起させます)、きらきらしたKey、マイナースケールを中心にしたメロディーの構成、テクニカルなギターソロが本作のポイントです。Melodic Hardと形容されるサウンドのうち、AORに落ち着かず、あくまでもMetallicな姿勢のうれしい一枚です。僕個人としては、BON JOVIにも影響を受けた透明感の有るサウンドと感じ、例えば初期FATESKAGARAKや2nd〜3rd辺りのTREATのような北欧勢を想起しました。Tony & James Martinさんの仕事は定評が有り、ここでも特に序盤のMiddle Tempoの泣きと陰りの部分でのソングライティングで、実力を遺憾なく発揮していると思いました。セッション参加の方々も本作に花を添えていて、テクニカルでメロディアスなソロやリックがツボを押さえて曲を盛り上げます。

Martin兄弟が関わっている本作も一定のクオリティーを維持しており、特にメロディー面での泣きと陰りについては期待を裏切らないと思います。ただ、どうしても個人的にはややつんのめり気味なVoの目一杯さと押しの部分が耳につき、もっと引きと感情移入の部分のメリハリを工夫したほうが楽しめたのにと思え、ちょっと惜しい気がします、「玉に瑕」ですかね。伸び代が有る分、次もチェックしたくなる、とても良いアルバムだったと思います。

投稿者:X(Peke)|カテゴリ:United Kingdom

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